SONY MZ-R30の部屋

ソニーのMDウォークマンMZ-R30についていろいろ書いています

MZ-R30の簡単マニュアル

ごくごく簡単なマニュアルですが

以前の記事で、MZ-R30のマニュアルはソニーのサイトに無し、ただしMZ-R50でほぼ代用可能とお伝えしました。とはいえ、せっかくなので、ここでごく簡単な使用法なるものを紹介したいと思います。なお、直感的にわかりそうなものは省いています。

※実機とマニュアルを参照しながら記述していますが、あくまで操作とその結果は自己責任にてお願いします!

 

全曲消去

(1)消去ボタンを押しながら録音スイッチを右にずらす

(2)「All Erase?」が表示

(3)消去ボタンを押す(途中で止める場合は停止ボタン。以下の項目も同じ)

 

曲順変更(ムーブ):

(1)移動したい曲を再生する

(2)再生ボタンを押しながら「タイトル/登録」ボタンを押す

(3)ジョグダイヤルを回し移動先の曲番を指定

(4)「タイトル/登録」ボタンを押す

 

分割:

(1)分割したい曲を再生する

(2)分割したいところで一時停止

(3)「トラックマーク」ボタンを押す

 

結合:

(1)結合したい曲を再生し、一時停止する(曲中であればどの時点でも可)

(2)頭出しボタン【|<<】を「短くチョンと」押す(原文ママ

(3)「トラックマーク」ボタンを押す

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録音モードの変更:

(1)一時停止ボタンを押しながら録音スイッチを右にずらす

(2)モードボタンを押して切り替える(モノラルの場合は「Mono REC」が表示)

 

録音レベルの手動変更:

(1)一時停止ボタンを押しながら、録音スイッチを2秒以上右にずらしたままにする

(2)「ManualREC」が表示される

(3)頭出しボタン【|<<】または【>>|】を操作し、調整する

(4)一時停止ボタンを押して録音を開始する 

MZ-R30用「未使用・未開封バッテリー」は使えるのか?

未使用・未開封の充電池を入手!

またまた充電池ネタです。先日、たまたま未使用(未開封)のMZ-30用充電池LIP-12(H)をネットで入手しました。すでに生きているのが1本あるので、わざわざ買い足すほどでもなかったのですが、価格が安かったというのが一つの理由。もう一つは、こちらがより大きな理由になるのですが、ブログのため。MZ-R30の情報を、少しでも多くこのブログで伝えたいと思い、入手することにしました!

 

どんなものを手に入れたのか

まずは写真を見ていただきましょう。

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これです。入手手段はネットオークション。落札価格は、確か1000円ぐらいだったように記憶します。ついている値札シールは4900円。た…高い。今思うと、大変失礼ながら「昔はこんなものに5000円近く払ってたのか!」と。もちろん、現在は製造終了、ちなみに当時の希望小売価格を調べてみたものの、確かな情報には行き着かず。ただ、後継機(MZ-R50)の充電池LIP-8がソニーのサイトに残っていて、その希望小売価格が5500円(税抜き)。そうすると、このLIP-12の値札シールというのも、ほぼそれに近いものと考えていいのではないでしょうか。せっかくなので、もう少し写真を追加。

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…写真の明るさが適当というかまちまちですみません。

 

 さて、この商品、出品者情報では「未開封品」。今みたいに開封防止シールが付いているわけではなく、無理矢理入れようと思えば、中古品をいれることも可能。しかし、私は確かに未開封・未使用品と判断しています。根拠は、オークションスタート時の出品価格。非常に安く、中古品の相場価格と同水準でした。もし中古品を新品に見せかけ、儲けようと思うのならば、それよりも高い価格で出すはずです。わざわざ手間を掛けて新品を騙るのなら、この価格はないだろう。ということで、以下、未使用品に間違いなかろうということで、使用レポートをお届けします。

 

はたして、使えるのか・・・!?

未使用品であることは確からしい。しかし、かといってそのことが動作を保証するわけではない。あまりに古く、全く使い物にならない可能性も。そのことを頭に入れつつ、本体に入れてみたところ・・・。

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なんと、いきなり残量表示が!

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生きている!

いや、はたして本当にこんなことがあるのでしょうか。未開封品なら、少なくとも10年以上は放置状態だったとことになりますが、それでもこのようにエネルギーが残っているものなのか?  もしかしたら未開封というのは嘘で、どこかで開封され充電されたものだったのか? いや、上に述べた通り、そこまで手の込んだことをする理由がありません。実際のところは、私もわかりませんし、理由も説明できないのですが、このような状態であったことは報告しておきます。

 

そして充電開始。

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 もちろんできました。

 

電池の「持ち」は?

そういうわけで、確かに使えることがわかったLIP-12。電池の持ちはというと、すみません、長くは確認していません。ただ、少なくとも連続で1時間以上は持ちました。 私の普段の使い方は、ACアダプターを使わず、寝る前の数十分いじったり、聴いたりするのですが、そうした場合、だいたい1週間は持ちます。

 

で、ひとつ大事な点というか、ぜひお伝えしたい点があるのですが、結論から言うと、この「未開封品」も中古品も、実用上はあまり大差が無い、ということです。そうすると、あえて新品を高い価格で入手する必要はないかと。その一方、そもそも中古品も未開封品も市場に出回っていないので、買いたい時が買い時ともいえます。

 

ということで、あくまで一例ではありますが、参考にしていただければ幸いです!

 

MZ-R30の取扱説明書

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ソニーのサイトにはない・・・

MZ-R30の取扱説明書(マニュアル)。ネットで探しても、ないですね。ソニーのサイトにもないです。ちなみに、MDウォークマンの録再機で最も古いのは、MZ-R4ST(記事執筆時点。https://www.sony.jp/ServiceArea/impdf/M.html)。1996年7月発売が最古のようです。あれ・・・? MZ-R30の発売が96年10月(プレスリリースによる)なのに、なぜこちらはないのでしょうか。

 

心配ご無用!

しかし大丈夫。手はあるのです。同じサイトには「MZ-R50」があります。これがほぼそのまま利用できます。こちらのマニュアル、驚くほどにMZ-R30と共通なんです。実は私、MZ-R30のマニュアルの現物を持っているのですが(なら、それをアップしてくれ、という方もいるかもしれませんが、マニュアルといえど著作物なので、それはしません)、これと比較すると、ただただその共通点の多さに驚きます。

 

どれくらい共通かというと、喩えとしてはわかりにくいかもしれませんが、私が「MZ-R50の購入を断念したほど」。MZ-R30同様、デザインに魅力を感じ、入手を検討していたMZ-R50でしたが、あまりにも共通点が多いため、その魅力が一気に衰えてしまいました(MZ-R50ファンの方、すみません)。

 

では、実際にどの程度共通かということを示します。上述の通り、マニュアルの全てを公開することはできませんが、引用と呼べそうな範囲でMZ-R30のマニュアルを紹介したいと思います。

まずは表紙。

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続いて目次。

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これがなんと、MZ-R50のマニュアルと構成がほぼ一緒なのです!

それもただ見出しが共通というだけではなく、割り当てられたページ数までもがほとんど一致しています。記述内容もこれまたほとんど同じ。図版もものによっては全く変わっていなかったりします。

 

ちなみにMZ-R50との違いは、大きく分けて2つ。

1)機材本体の表示文字が、R30は日本語、R50は英語。

2)リモコン付きヘッドホンが全く別物に。

 

これ以外には、諸元(「主な仕様」)には当然、違いがあります。それと、充電池はLIP-12から新型のLIP-8に変更。ただ、機器の操作方法については、マニュアルを読み比べる限りでは、ほぼ違いは無しと判断します。

 

 ということで、よほどこのマニュアルに資料価値を認めて入手したがる人(=実は私)でなければ、MZ-R50のマニュアルで十分だということをお伝えしたいと思います。

 

 

 

MZ-R30の充電池 その2

逝く電池あれば、来る電池あり・・・

MZ-R30の充電池(LIP-12H)の話、その2です。いきなりですが、前回の記事で紹介した電池、解剖してみました。全く動作しないので、まあ、もとから自力で直せるものとは思っていませんでしたが、どうも知りたい欲求が抑えきれず、やってしまいました。

 

ご注意!二度と元通りにはなりませんよ

さて、最初にお伝えしなければならないのは、この充電池、解体すると二度と元の形には戻りません。というのが、充電池の外皮は、はめ込み式になってはいません。いちおう、上下の境目のはありますが、これを分離するのは、ほぼその境目を「破る」という感じとなります。で、解体したところの写真が以下です。

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中に入っていたのは

開けてみますと、ご覧の通りのものが入っていました。表面には

US18650S

とあります。また、その右側にはGRという文字が丸囲みで書かれています。

「18650」とはリチウム充電池の規格の一つで、長さ65mm、直径18mmのサイズとのこと。調べてみたところ、思った以上に扱いにはそれなりの知識や注意が必要なようで、気安く交換・修理できない様子。なので、私もそれ以上は手を出さないことにしました。ということで、この記事では、「こんなものが入っていました」という情報提供にとどめたいと思います。

 

稼働する充電池を入手!

そもそも、充電池の解剖を思いついたのも、実は稼働する充電池をネットで手に入れたからでした。まあ中古なので、本当にバクチというか、ほとんど期待していなかったのですが、これが大当たり! 動作中の写真がこれです。

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意外と長持ち

稼働するとはいえ、実際のところ、そう長時間は持つまいと思っていましたが、これが意外といけました。どれくらいかというと、私の場合、だいたい毎日寝る前の1時間程度、MZ-R30をいじっているのですが、ACアダプターを使わず充電池だけで4~5日は持ちます。その間に充電はしていません。

 

しかし、このようなケースは、非常にレアなものだと思っていただいてよいのではないでしょうか。偶然にも、非常に状態の良い個体が入手できたと思っています。そもそも、現在動作可能なLIP-12(H)が残っているのか・・・。上述の解体されたものを含め、これまで、3本の同型充電池を入手しましたが、生きているのはこの1本のみです。

 

そもそも充電池は必要?

実際のところ、今、MZ-R30を所有している、あるいはこれから入手しようと思っている人も、これを実用的な録音・再生アイテムとして使おうという人はほとんどいないと思います。いわゆる趣味の範疇ではないかと。

 

さて、そうしてみた時に、充電池は必要でしょうか? 私の考えは、「やはりあるなら、あるに越したことはない」です。その理由は、主に2つです。一つは、何よりも自己満足。どうせなら、かつて使っていたように、充電池だけで動かしたいじゃないですか。で、実際にそれで動かしてみると・・・はい、満足度、高くなります。

 

もう一つの理由は、便利さ。愛着のあるMZ-R30とはいっても、さすがに今は外出先で使おうとは思いません。主に室内専用です。しかし、そういう時でも、やはりACアダプターのコードから解放されるというのは、メリットが大きいと思います。

 

 

 

MZ-R30の充電池

機材に関する記事の2つ目は、付属充電池。早速いきましょう。

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型番:LIP-12(H)

電圧:3.6V

容量:1350mAh

 

ちなみに私が入手したMZ-R30は、残念ながら機能せず。全く充電できません。果たして直せるものかどうか、まあ、無理というかそこまでの気が無いというか。とはいえ、せっかくなら、稼働するものが1つくらいは欲しいな・・・などと思っています。

 

赤いスイッチの謎

さて、この充電池、側面にスイッチ的なものが一つあります(上記の写真の左上部に赤い●が見える箇所)。スイッチをずらすと、赤い印が見えたり隠れたり。さて、これは何なんでしょう? 非常に気になります。

 

調べてみますと(英文サイトで見つけたので理解は不完全ですが)、どうやら「区別を付けるため」以上の役割は無いようです。区別というのは「充電済み」「使用済み」みたいなことを想定して付けられているとのこと。なるほど・・・。外出時に、いくつか充電池をあらかじめ準備しておき、交換しながら使う・・・。これも今は無き、MD文化の一つのようにも思えます。

 

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MZ-R30のACアダプター

このブログの目的の一つは、MZ-R30を求めていらっしゃる方への情報提供です。今回は、ACアダプターについて書きます。

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MZ-R30は「センタープラス!」

アダプター表面に書かれている情報は以下の通りです。

型番:AC-MZ60

INPUT:AC100V 50/60Hz 12VA

OUTPUT:DC6V  800mA

 

さて、これに加えて重要と思われるのが極性。いわゆる「センタープラス」です。私も電気のことについては詳しくないのですが、極性を間違えると大変なことになる、ということぐらいは理解できます。少し調べてみますと、SONY製のACアダプタでも、センタープラスとセンターマイナスの製品があるようです。

 

オークションやフリマサイトで出品されているMZ-R30には、AC-MZ60以外のアダプタがついている場合があります。おそらくそれが使えていたから付けているのでしょうが、気になる人はそれがどんなものか、確認した方が良いかもしれませんね。

 

ようこそ、MZ-R30!

古くて新しい機材

SONYのポータブルMDレコーダー、MZ-R30。ついに入手しました。もちろん中古品です。まずはそのお姿を紹介。

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どうです。美しいでしょう!

・・・いや、そうでもない? まあそうかもしれませんね。中古ですからね。キズもあります。それと写真も微妙にピントがそろっておらず、自己満足的な雰囲気がかえって表れてしまっていますね。お許し下さい。さて、私がこのMZ-R30を買った一番の理由。それは・・・。

 

購入動機は、「デザイン」

カッコいいから。デザインが好きだから。まずはこれです。全く個人的な意見ですが(ブログですからね、そういうのはわかりきっていることで)、SONYの歴代ポータブルMD機器の中でも、特に美しいと感じるのが、このR30、それとR50。次いでR55でしょうか。どれも録再機で、再生専用は・・・すみません、あまり魅力を感じません。

 

このR30の登場は1996年。いわゆるMDウォークマンの初代「MZ-1」が世に出てから4年目。録再機では4代目(歴史についてはWikipediaを参照)。デザイン的にも洗練され、落ち着きが感じられます。プロダクトデザインについて素人な私にはうまく表現できる言葉を持ちませんが、直線と曲線が、シンプルに調和しているところがとても美しいと思います。

 

そして、色。濃いブルー。ここがポイントです。このモデルは、もう一つシルバーがあります。こちらは・・・確かに悪くはない。しかし、今ひとつイケていない。そんな感じが私にはします。シルバーなら、だんぜんR-50の方がお勧めです。どうもジョグダイアルまわりが、チープな感じがして・・・。なので、青。これが不思議なものなのです。ジョグダイアル周りの銀色部分がアクセントとなって、かえってボディ全体の色の濃さを美しく引き立てるのです。

 

ということで、新しいオーディオ仲間、MZ-R30。ようこそ我が家へ!